Technology202503.07.2025

デジタル証明アクセスの統合管理を1つのフィジカルセキュリティキーで実現

by Jan Quack
デジタル証明アクセスの統合管理を1つのフィジカルセキュリティキーで実現

はじめに

デジタル証明およびアクセス管理(IAM)は、多層防御型のセキュリティ戦略において不可欠な要素です。IAMとは、組織内の「誰が、どのリソースにアクセスできるか」そして「どのような認証が必要か」を定める仕組みです。認証の方法はケースバイケースで、認証不要な場面もあればFIDOや証明書ベースの多要素認証(MFA)が求められることもあります。これらはすべて、データ漏洩、不正アクセス、システム障害などのリスクから組織を守るための対策です。しかし、このようなデジタル認証対策だけで、十分なセキュリティが確保できていると言えるでしょうか。

物理的アクセスとデジタル証明アクセス、両面のアクセス管理が不可欠

答えは「ノー」です。強固なセキュリティを実現するには、システムやデジタルリソースへのデジタル証明に加えて、建物やフロア、会議室などへの物理的アクセスの管理も不可欠です。これら両面のアクセス管理を一元化することが、安全性を高める鍵となります。

FIDO2と次世代認証ソリューションへの関心の高まり

現在、企業を取り巻くセキュリティ環境には大きく分けて二つの潮流があります。一つ目は、ワークステーションやクラウドサービスなどへのデジタル証明アクセスだけでなく、オフィスの入退室といった物理的アクセスにおいても、より強固な認証手段が求められていることです。

二つ目は、フィッシングや中間者攻撃などのリスクに強い認証方式を、システム設計の初期段階から積極的に導入する動きが加速していることです。これらの潮流の中で、企業におけるFIDO2の導入が進んでいるのは、この動きを象徴しています。パスワードに依存せず、フィッシング耐性を備えた認証方式への関心が高まっているのです。

なぜ物理的アクセスとデジタル証明アクセスの統合管理が注目されているのか

同時に、多くの企業がこれまで別々に管理されていた「物理的アクセス」と「デジタル証明アクセス」を統合する取り組みにも注目し始めています。以前は、大企業を中心に物理的アクセス用のカードが導入されていましたが、これらのカードはデジタル証明アクセスに使えない場合もあり、別途スマートカードリーダーが必要になるケースが一般的でした。

また、社員が物理的アクセス用のカードを常に携帯している一方で、デジタル証明アクセス用のカードはワークステーションに差しっぱなしのまま放置されているケースも少なくありませんでした。中には、最悪のケースとして、ロックされていない状態で放置されていることもありました。

スイスビットの次世代セキュリティキー「iShield Key 2」

こうした企業の課題に対応するのが、スイスビットの次世代FIDOおよびマルチプロトコル対応セキュリティキー「iShield Key 2」シリーズです。このシリーズは外部リーダーを必要とせず、LEDインジケーターとユーザーの操作による認証機能を備えています。これにより、使いやすさとセキュリティを両立させています。さらに、MIFARE DesfireLegic、HIDベースの物理的アクセスシステムにも対応しており、1つのデバイスで物理的アクセスとデジタル証明アクセスの両方を制御可能です。

アクセス管理を統合するメリットとは?

  • ゼロトラスト戦略を構築するための多層防御アーキテクチャの基盤統合型アクセス管理は、ログイン資格情報だけでなく、認証された場所での物理的な存在に基づいて機密システムへのアクセスを制御することで、ゼロトラストアーキテクチャに貢献します。
  • 企業のサイバーセキュリティレベルの向上
    物理的アクセスとデジタル証明アクセスの両面を管理することで、モニタリングやインシデント対応の精度が上がり、セキュリティ全体が強化されます。
  • 従業員のユーザビリティの向上
    1つの認証手段で両方のアクセスが可能になるため、ユーザーの利便性が大幅に向上します。また、デュアルインターフェースのスマートカードや企業管理のモバイル(iOS/Android)アプリとの連携もスムーズです。
  • 物理的・デジタル証明アクセスの認識の統一
    物理的アクセスと論理的アクセスを区別する必要がなくなり、ユーザーの理解とセキュリティ意識の向上が期待できます。
  • コスト削減と運用負担の軽減
    物理的・デジタル証明アクセス制御を1つのデバイス(またはトークン)に統合することで、必要なハードウェアが削減でき、導入・管理にかかるコストを抑えられます。あわせて、アクセス管理作業の簡素化により、運用負担の軽減にもつながります。

スイスビットのハードウェア認証ソリューション

スイスビットは、信頼性の高い革新的なハードウェアによって、企業のデジタル主権の実現を強力にサポートしています。代表的な製品であるiShield Key 2 MIFAREは、物理的アクセスとデジタル証明アクセスの統合を実現した初のデバイスです。これは、増大するサイバー・物理両面のセキュリティ課題に対応したソリューションです。

スイスビットのハードウェア認証ソリューションが選ばれる理由

iShield Key 2は、FIDO2準拠の強力な認証機能を備えたUSBトークンであり、セキュアな建物アクセスも実現します。さらに、暗号化通信を用いたファームウェアやアプリケーションの更新にも対応しており、将来的な拡張性と柔軟性を兼ね備えています。現在、サイバー脅威の増加と働き方の多様化が進む中で、NIS2DORACRA、KRITIS-V、OMB M-22-09、サイバーセキュリティに関する米国大統領令など、世界的な規制が強固かつ柔軟な認証ツールを企業に求めています。

iShield Key 2シリーズは、FIDO2準拠の業界初となるFIPS 140-3 レベル3認定のセキュリティキーを含み、連邦機関やゼロトラスト導入企業をはじめ、さまざまな業界の最前線で活用されています。

iShield Key 2シリーズは、物理的アクセスとデジタル証明アクセスの両方を1つのキーで統合管理できる、FIDO2準拠の次世代デバイスです

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Jan Quack

Jan Quack is working as a Senior Solution Engineer and is with Swissbit since Feburary 2025. He brings 20 years of professional experience, including 15 years specializing in PKI, IAM, FIDO, and Passwordless Authentication. In his role he is working with organizations to enhance security and streamline authentication strategies, always focusing on practical, real-world solutions. With a passion for making complex topics accessible, Jan has shared insights through keynotes, workshops, and consultations, helping businesses adopt modern authentication practices in an ever-evolving digital landscape.

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