Swissbit、セキュリティ機能を備えたmicroSDメモリーカード「iShield Camera」を発表

18/11/2021

日本・東京 - 2021年11月18日 - 産業向けフラッシュストレージ製品の独立系メーカー・Swissbit(日本法人:スイスビットジャパン株式会社、東京都新宿区)は、microSDカードを用いたハードウェアベースのセキュリティソリューションとして、新たに「iShield Camera(アイシールド・カメラ)」を発表しました。

SwissbitのiShield Cameraは、カード内に保存されたビデオなどのデータを暗号化し、不正アクセスから保護するセキュリティメモリカードで、端末に依存しないためカメラやドローンなどさまざまな装置での利用が可能です。

iShield Cameraはプラグアンドプレイ方式のため、特別な機器を用意することなく、簡単に既存システムで利用できます。ドローン、ウェアラブルカメラ、ドライブレコーダーのメーカーやユーザーは、各機種にセキュリティ機能を追加することで、機密データやカメラデータへの不正アクセスを防止でき、法的要件の遵守が求められる用途にも容易に対応することができます。

iShield Cameraは、AES 256ビット暗号化およびユーザーPIN認証をサポートしており、このほか、フルHD対応および産業用途で求められる高耐熱性を特長としています。iShield Cameraは、16GBと32GBの2製品がラインアップされており、既存販売代理店に加え、Mouser、Farnell、Digi-Key等からも入手可能です。

近年、重要データへの不正アクセス、意図しないデータの改ざんや削除などの危険を回避するため、さまざまな用途においてビデオデータの安全な保存が求められています。また録画データに法的保護が義務付けられる場合もあります。

SwissbitのエンベデッドIoTソリューション担当、シニアプロダクトマネージャーのクリスティアン・ウルリヒ氏は、「iShield Cameraは、後付けで簡単に機能強化できるセキュリティカードです。一般的なビデオや画像記録デバイスで利用可能で、プラグアンドプレイで容易に接続でき、導入時に特別な作業は不要です。」としており、加えて、「カメラの製造元やシステムインテグレータは、コスト効率よくカメラのセキュリティ機能を強化できるため、保険会社、行政機関、セキュリティ企業といったプロフェッショナルエンドユーザーに持続可能な利点を提供できます。」と説明しています。

 

高いセキュリティ性と、複雑な設定が不要な使いやすいカード

使用方法はとてもシンプルです。iShield Cameraには、microSDカードに加えてSwissbitのウェブサイトからダウンロードして利用するiCCT(iShield Camera Card Tool)ソフトウェアが付属しています。iCCTソフトウェアを利用し、初回使用時にコンピュータを介してmicroSDカードのセキュリティ設定を有効化し、併せてユーザーPIN認証を設定します。これらの導入準備が整うと、記録されたすべてのデータをカードに保存することができます。iShield Cameraはループ録画をサポートしているため、古い方の録画データから自動的に削除され、新しいデータの空き領域が確保されます。

カメラの電源を切るかmicroSDカードを取り外すと、AES-256ビットで暗号化された保存データには、PIN認証なしではカメラ本体からでもアクセスができなくなります。これにより、データへのアクセスやその他のデータ処理は、iCCTでカードをロック解除できるコンピュータでのみ許可されるため、録画されたビデオデータや撮影された画像データの不正開示、操作、または削除を効果的に防止できます。

 

タフ、長持ち、パワフル!

iShield Cameraは、保存容量別に16GBと32GBのmicroSDカードがラインナップしており、フルHDビデオ録画に対応するUHS-I Class 10に準拠しています。本microSDカードにはMLCベースのNANDフラッシュメモリが搭載されており、また高品質部材を使用することで優れた耐久性と堅牢性を実現し、産業用途で求められる-40°C~+85°Cの動作温度を保証します。

検証済みカメラ機種の互換性リストは随時更新され、同社ウェブサイトから入手可能です。

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