Swissbit、機密情報を保護するメモリカード「iShield Archive」を発表

19/09/2023

日本・東京、2023年9月19日 – 産業向けフラッシュストレージ製品の独立系メーカー・Swissbit(日本法人:スイスビットジャパン株式会社、東京都新宿区、代表取締役 友森 健一郎)は、ビデオや画像の記録データを暗号化し不正アクセスから保護するmicroSDカードの新製品「iShield Archive」を発表し、プラグアンドプレイのセキュリティソリューションであるiShield製品ラインを拡充しました。

iShield Archiveは、重要データの機密性とGDPR法に沿ったデータ保護を最優先事項とするメーカーやユーザーを特に対象とした製品です。このmicroSDカードは、端末に依存しないため一般的なカメラであれば利用が可能です。このプラグアンドプレイシステムは、保険会社や政府機関、セキュリティ対策に取り組むあらゆる組織に対して、いかなる状況でも権限のない人々によって記録データが閲覧、コピー、消去されないことを保証する効果的なソリューションを提供します。iShield Archiveに保存されたデータはAES-256ビットで暗号化され、WORM(Write Once Read Many)方式でも使用することができます。microSDカードの保存容量は16~64GBで、UHS-I U3およびV30規格に準拠し、4Kビデオ録画にも対応しています。

機密性の高いビデオや画像データの安全な保管は、多くの場合、データ保護、機密保持、重要な証拠の完全性を確保するために不可欠です。データ漏えいは、公共の安全だけでなく、保険業界や医療業界にも重大な影響を与える可能性があります。SwissbitのiShield Archiveは、こうしたデータ保護を最重要とするユーザーに対して、信頼性の高いソリューションを提供します。メーカー、システムインテグレーター、企業や各種機関の皆様は、ドローンやボディカムなどのさまざまなカメラに、このmicroSDカードを使用するだけで簡単にセキュリティ機能を追加装備することができます。

機能と操作性

カードの設定には、PCベースの「iShield Archive Tool」(iAT)ソフトウェアを使用します。セキュリティパラメータとユーザーPINはいずれもここで設定します。初期設定後、iShield Archiveは端末にデータを安全に保存し、ハードウェアによるAES-256ビット暗号化でデータを保護します。

以前に記録されたデータはカメラの電源を切るかmicroSDカードを取り外すとiShield Archive上で閲覧できなくなり、アクセスおよびダウンロードにはiATを使用し、正しいパスワードを入力する必要があります。カードの保存容量に達するまでは、この手順を繰り返すことができます。保存容量を解放するには、まずiShield Archiveからデータを消去する必要があり、これは正しいパスワードによる認証が必要です。

また、管理者用の暗証番号によって、記録データを不正消去から保護するオプションも利用できるため、iShield Archiveをロールベースのアクセス制御に使用することができます。この場合、データの永久的な消去に必要な権限は、定義されたグループにのみ与えられます。また、WORMモードの場合、一般ユーザーはユーザーPINによって読み取り専用でアクセスできますが、データの編集や消去は許可されません。通常、WORMモードは、法的な理由で安全かつ変更不可能な方法で保存する必要があるデータに対して使用されます。

技術仕様と入手方法

iShield Archiveは保存容量16GB、32GB、64GBの製品が取り揃えられており、いずれもスピードクラスUHS-I U3および4Kビデオのキャプチャに対応するビデオスピードクラスV30を備えています。このmicroSDカードは3D-pSLC NANDを採用し、-40~+85°Cの産業環境での使用温度範囲を想定して設計されています。iATソフトウェアはWindows、macOS、Linuxの各OSで利用可能で、www.swissbit.com から無料でダウンロードできます。

iShield Archiveは、Allnet、Digikey、Distrelec、Farnell、Mouser、Rutronik 24を通じてご購入いただけます。また、本製品に関する詳細は、sales@swissbit.com までご連絡ください。

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