データ処理:エッジコンピューティングの5つの主なメリット
25/08/2024 - Martin Schreiber
エッジコンピューティングでは、データ処理はデータソースの近くで行われます。クラウドコンピューティングなどで利用されるデータセンターとは対照的に、データ処理はネットワークのエッジ、つまりデータを生成するデバイスの近くで行われます。
その結果、これまで主流だったクラウドコンピューティングに代わり、ネットワークエッジからローカルエッジコンピューティングアプリケーション、人工知能(AI)、機械学習(ML)をリモート管理できるエッジサーバーの導入が進み始めています。
AIを用いたモニタリング、物の認識や衝突の回避など、データ処理を直接またはできるだけデータ生成された近い場所で処理をする必要がある場合、集中型のデータ処理は限界に達しています。
コンテンツの提供においては、各地に分散したキャッシュサーバーに配信するのが合理的です。そして、ここで重要となるのがデータストレージです。エッジコンピューティングは、コンピューティング能力とストレージをエッジ(端末)近くで提供をする、分散型でありながら強力なプラットフォームです。
スイスビットはこの分野で長年の経験を持つだけでなく、エッジサーバーで使用する高性能データストレージ製品も提供しています。
エッジコンピューティングの5つの主なメリット
エッジコンピューティングは、以下のような数多くのメリットを提供し、現代のITインフラにおいて重要な構成要素となっています。
- セキュリティ
ビジネス上の重要データや個人情報をクラウドで処理したり保存したりする必要がなくなり、セキュリティとコンプライアンス要件の遵守を簡単に実現できます。
- モビリティ
エッジコンピューティングは、5Gと組み合わせることで、モバイル機器で新たなアプリケーションを実現します。5Gの速度とエッジコンピューティングの信頼性は、自律型走行車(自動運転車)の実現に寄与します。
- 速度と遅延の許容度
遅延(レイテンシ)は、IoTをはじめとする多くのアプリケーションにおいて重要な要素です。エッジ コンピューティングにより、データセンター間との通信での課題となるデータ転送遅延を排除する事ができ、遅延をミリ秒単位まで抑える事が可能です。
- コスト
エッジコンピューティングでは多くのデータがローカルで処理・保存されるため、通信の使用帯域を抑え、ネットワークコストを削減します。
- 可用性と安定性
エッジコンピューティングは、インターネットの常時接続依存を軽減します。その結果、ネットワークが安定しない環境や切断状態であっても、エッジでは作業を続行することができます。
まとめ
クラウドコンピューティングが中央集中型のデータセンターに依存しているのに対し、エッジコンピューティングはローカルでデータ処理を行います。データをローカルで処理・分析する事により、遅延時間の発生を抑え応答性が向上し、ネットワークを効率良く利用できます。
エッジコンピューティングのメリットについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。エッジコンピューティングやエッジサーバー、データストレージに関してお困りの際はぜひお問い合わせください。