認証の基礎:MFAにハードウェアトークンを使用する7つのメリット
01/08/2024 - Chris Collier
オンラインアカウントや機密情報の保護は、これまで以上に重要性が増しています。サイバー攻撃やデータ侵害の脅威が高まる現在の環境において、従来のパスワードベースのセキュリティ対策ではもはや不十分と言えます。こうした中、ユーザーアカウントにさらなる保護レイヤーを追加する重要なセキュリティソリューションとして多要素認証(MFA)が注目されています。
MFAを実装する最も効果的な方法の1つは、ハードウェアトークンを使用することです。この物理的な認証デバイスは、セキュリティと利便性を大幅に向上させることができます。ハードウェアトークンを使用するメリットと、堅牢なオンラインセキュリティの選択肢としてハードウェアトークンが人気を集めている理由について詳しく見ていきます。
- セキュリティの強化
物理的な所有:
ハードウェアトークンは、ユーザーが物理的なデバイスを所有している必要があるため、攻撃者がセキュリティトークンを持たずに不正アクセスを行うことは極めて困難です。
フィッシングに対する耐性:
トークン、特にFIDO UAFやFIDO2などの標準に準拠したトークンは、サービスの正確なURLを認証するためフィッシング攻撃に対して強い耐性を備えており、攻撃者がユーザーを騙して偽のウェブサイトに認証資格情報を入力させる詐欺行為を防ぎます。
- 使いやすさ
シンプルな認証プロセス:
通常、ユーザーはトークンをUSBポートに挿入、もしくはNFC搭載デバイスでタップした後、ボタンを押すだけで認証が完了します。このシンプルさは、コードの入力やアプリの操作が必要な他のMFA方法に比べると、非常に簡単で使いやすいツールです。
コネクティビティに依存しない:
ハードウェアトークンはSMSやアプリベースの認証と異なり、インターネットや携帯電話への接続を必要としないため、ネットワーク状況に関わらず認証アクセスを保証します。
- 耐久性と信頼性
長持ち:
ハードウェアトークンは耐久性に優れ、長期にわたりご使用いただけます。また、スイスビットが提供するiShield Keyシリーズは、ベルリンの自社工場のもと産業レベルの品質で製造されており、堅牢かつ-25°C~70°Cの幅広い動作温度範囲に対応します。
オペレーティングシステムに依存しない:
通常、ハードウェアトークンはさまざまなオペレーティングシステムやデバイスで使用されるため、多様な環境において汎用性と信頼性が求められ、これに対応します。
- プライバシー保護
認証プロセスに個人情報を使用しない:
ハードウェアトークンは認証プロセス中に個人情報を送信しないため、ユーザーのプライバシー保護が強化され、データ侵害のリスクを低減します。
- セキュリティ基準への準拠
業界標準の遵守:
多くのハードウェアトークンは、広く知られているセキュリティ標準(FIDO U2FやFIDO2など)に準拠しており、高度なセキュリティ基準を満たし、さまざまなサービスやアプリケーションで幅広く利用されています。
- アカウント乗っ取りのリスクを低減
認証専用デバイス:
ハードウェアトークンは認証専用のデバイスのため、スマートフォンやコンピュータなどの多目的デバイスを危険にさらすマルウェアやその他の攻撃リスクを最小限に抑えます。
- ユーザーの説明責任
物理的なセキュリティ対策:
ハードウェアトークンは有形のため、SMSや電子メールで送信されるコードタイプの無形認証方法と比較してコードの盗難リスクが軽減され、ユーザーは安全に管理することができます。
スイスビットのiShield Keyシリーズのようなハードウェアトークンは、堅牢かつ利便性に優れた信頼性の高い多要素認証方法の手段です。この物理的な認証デバイスは、高度なセキュリティ規格に準拠し、フィッシングをはじめとするサイバー脅威に対して強力な保護機能を提供します。