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認証 101: なぜハードウェア認証が企業にとって魅力的なのか?

20/03/2025 - Alexander Summerer

今回の「認証101」ブログ投稿では、スイスビットのiShield Keyを事例として、FIDOセキュリティキーを活用したハードウェア認証が企業にもたらすメリットについて詳しく紹介します。最後に、スイスビットのiShield Keyが今後、ハードウェア認証の「オールラウンダー」として幅広い用途に対応する可能性についても触れます。

まずは多要素認証(MFA)から

個人であれ企業であれ、誰もが自分のデータやオンラインアプリケーションを保護し、デジタルIDを守ることが非常に重要です。デジタルIDの保護を実現する方法は数多くありますが、私たちにとって最も馴染み深い方法の一つが多要素認証(MFA)です。MFAの認証プロセスは、Googleなどのオンラインサービスにパスワードを入力することから始まり、入力したパスワードが正しいかどうかが確認されます。しかし、パスワードだけでは不十分なため、もう一段階の認証が必要になります。

例えば、認証コードをスマートフォンに送信する方法が一般的ですが、最近ではスイスビットのiShield Key MIFAREのようなハードウェアセキュリティキーを使った認証が注目されています。ハードウェアセキュリティキーを所持していれば簡単に本人確認ができ、サービスへ安全にアクセスすることができます。

ハードウェア認証が企業にとって魅力的な理由

ハードウェア認証は、デジタルIDを保護する上で非常に高い信頼性とセキュリティを提供します。それでは、企業がスイスビットのiShield KeyのようなFIDOセキュリティキーを導入することで得られるメリットを詳しく説明していきます。

セキュリティと使いやすさを両立

スイスビットのiShield Keyを使用すると、シンプルな操作でアカウントやアプリにログインできます。認証はUSBやNFCを介して安全に行われ、従来の認証コードやSMSの入力が不要になります。こうした使い勝手の良さは、従業員のオンラインアカウントや職場システム(例:プリンター、社員食堂、ドアアクセスなど)の管理に適しています。

フィッシング対策に最適

ハードウェア認証を導入することで、パスワードの盗難やフィッシング攻撃のリスクを大幅に減少させることができます。FIDOセキュリティキーはパスワード不要の認証方式に対応しており、従業員がフィッシングサイトに誤って情報を入力するリスクを回避できます。その結果、企業はデータの流出や不正アクセスによる損害を防ぐことができます。

最高水準のセキュリティ規格に準拠

スイスビットは、米国のセキュリティ企業RSA社と提携し、フィッシング耐性を備えた認証ソリューション「RSA iShield Key 2」シリーズを提供しています。このシリーズはFIDO2、PIV、HOTPに対応しており、FIPS 140-3認証を取得したスマートチップを搭載しています。iShield Key 2シリーズは、RSA社が提供する認証サービスプラットフォームのRSA® IDと組み合わせることで最高レベルのセキュリティ要件を満たします。

コンパクトで耐久性が高い

iShield Keyは小型で持ち運びやすく、鍵束に取り付けたり、ポケットや財布に収納することができます。また、防水・耐衝撃仕様なので、過酷な環境でも安心して使用できます。

実際の鍵を所持する感覚で、よりスマートで安全

iShield Keyは手のひらに収まる小さなUSBトークンで場所も取りません。実際の物理的な鍵と同様に手に取って触れることができるため、その触覚的な要素によって多くのユーザーが安心感を得られます。

iShield Keyは「オールラウンダー」になりうるか?

私たちの答えは間違いなく「YES!」です。企業にとってiShield Keyの価値は今後ますます高まるでしょう。その理由は、技術の進化により、さまざまな用途での活用が可能になったからです。

最近、スイスビットは新モデル「iShield Key MIFARE」を発表しました。このFIDO2対応セキュリティキーは、従来のオンライン認証だけでなく、以下のような幅広い用途に対応しています。

  • オフィスや工場などの物理的なアクセス管理
  • EV充電ステーション(ウォールボックス)での認証
  • 自動販売機やプリンターの利用認証
  • マイクロペイメント(小額決済)
  • 公共交通機関

さらに、NFCにも対応しているため、スマートフォンやその他のデバイスとの連携もスムーズに行えます。

今後、iShield Keyは企業が求めるさまざまなセキュリティ要件に応じて進化し、まさに「オールインワン」のソリューションとして機能するでしょう。これにより、企業はコストを削減しながら、セキュリティレベルを大幅に向上させることができます。スイスビットは、FIDOセキュリティキー分野における技術革新をリードし、市場のニーズに応え続けています。

ハードウェア認証はデジタルID認証と保護の課題を解決する非常に効果的な手段です。デジタルIDのセキュリティに関してお困りの際は、ぜひご相談ください